夜の雨
不思議な気配がするのは雨の音だった。 きのうと続けて夜に雨が降った。 雨は午後から降り続いていたのだが、夜に雨の音を聴くのは久しぶりだった。 庭の馬酔木が濡れている。 微かに花の匂いがする。
季節は寝る魂(ぬるたま)のように移る。 夜の雨が川に降りている。 つながらないものがつながり、何かが離れ、 そうしてまた新しいものが物語る。
庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14