冬薔薇(ふゆそうび)
久しぶりに山を下りた。 松に上った。
手入れを終えた松葉に光が集まる。 光は魚のように跳ねて空を行った。
午後から木枯らし。 ヤッケのフードを被る。 木の上で北風を受けるのは、これで何年目だろう。 これから何年こうするのだろう。
冬の薔薇が深紅に高い。 ずっとひとりで咲くのだろう。
庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14